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奈良の食材

大和牛

奈良県が誇る和牛ブランド「大和牛(やまとうし)」。
その上質な味わいの肉に魅せられる人は多い。

生産地域は宇陀市が全体の7〜8割を占め、残りは高市郡明日香村や奈良市都祁地区などで生産されている。「大和牛」となるのは、肉質が良くておいしいといわれる未経産の雌の黒毛和牛のみで、未経産牛は牛全体の4分の1ほどしかいないという。生後10カ月ほどの子牛を、定期的に仕入れることから肉牛の肥育は始まる。ルーメン(胃)がしっかりとして大きく育つ牛にするために、最初の3〜4カ月は粗飼料(干し草・藁など繊維の多い飼料)を多く与える。また、牛が食べたい時に食べ、眠りたいときに眠ることができるようにし、いじめられてしまう牛などは、違う場所に移すなど飼育環境や密度にもしっかりと配慮する。

こうして、仕入れから最低で20カ月、生後30カ月に達すると「大和牛」になる。飼い方と餌で牛の特徴が変わるので、どんな時期にどんな餌を与えるかが大切になってくる。また、牛は感情を持った動物なので、ストレスを与えないようにすることにも神経を使う。

約700kgにまで育ったら、市場に出荷される。肩が張り、腹は締まり、胴が短く、前から見るとサイコロのような体型の牛が良いとされる。きめが細かく、深みのある旨味と柔らかで上品な食感が特徴で、肉本来のおいしさを味わうためには焼肉のタレなどは使わず、塩コショウのみでいただくのがおすすめ。

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