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奈良の食材

千筋みずな

冬期の甘味が増したものは一食の価値あり。
シャキシャキと存在感のある食べ応えが特徴。

戦前から水田の裏作として栽培されていた「千筋みずな」。奈良市八条では、古くから「千筋みずな」が栽培されており、粘土質の土と適度に寒暖のある気候がみずなの栽培に適している。市場では「八条水菜」として名が通っていて、同地区の栽培農家はブランドを守るためにお互いが知恵やアイデアを出し合って育てている。

「千筋みずな」は、その名の通り株元から伸びる白い茎部から、緑色のギザギザした葉が密集して生えているのが特徴。大株の品種は、収穫時の葉部分は直径40cm以上にもなり、長さは約30cm、重さも約1Kgにまで成長する。8月下旬から9月にかけて種を蒔き、10月の中旬に苗を移植する。そして、11月上旬に出荷が始まり、最も寒い時期に出荷のピークを迎える。畝の中央には雑草除けと、保温・保湿のために藁を敷く。寒い時期に栽培するため害虫もつきにくく、比較的栽培しやすい。小株のものは、ハウス栽培が多く、年中栽培が行われている。

大株のものは、小分けにして出荷されることが多く、もとの大きさのまま小売店に並ぶことは少ない。小株のものは、袋に入れて出荷されている。一度食べると、その甘さに魅了され、他のみずなは食べられないという声も。直接生産者から購入するファンもいるほどだ。最近では東京にも出荷している。おすすめの食べ方は、火を通しすぎず、沸騰したお湯にしゃぶしゃぶをする感覚でいただくのが一番。さっと湯通しした「千筋みずな」を辛子味噌で和えたり、鍋物や煮物にも最適で、歯応えを残す程度にあまり煮込まないことがポイント。漬物の素材としても使い勝手がよい。

【生産地】
奈良市、天理市、桜井市、曽爾村、御杖村

【旬のカレンダー】

周年
千筋みずな

千筋みずな

●保存方法

「千筋みずな」の保存方法は、濡れ新聞に包んで冷蔵庫へ。水に浸けておくと長期保存も可能になり、しばらくは採れたての新鮮さを味わえる。

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