奈良の食材
鈴なりに実を付け
苦味がなく味もよい。
昔から農家の自家消費用として作られ、つくだ煮は夏定番の一品として親しまれてきた「ひもとうがらし」。
細長く、濃緑色で、皮の質感が柔らかい甘トウガラシだ。
トウガラシと、シシトウガラシとの雑種から選抜されたといわれている「ひもとうがらし」。直径約5mm、長さは約10〜15cm。5月頃に苗を植え、収穫は10月まで続く。気温が高くなれば十分に生育し、肥料や水をしっかりと与えていれば生長は早い。時期によって水分量などが影響して大きさや固さに若干の変動が生じる。比較的に作りやすい作物といえるが、鈴なりに多くの実を付けるため、ピーク時には毎日にもなるという収穫は大変な作業。
「ひもとうがらし」は、甘味とほんのりピリッとした辛味がある。ピーマンのような苦味はなく、あっさりとした味わい。天ぷらや炒め物などにも合い、一度食べるとそのおいしさに驚きを示す人も少なくない。そして、その評判が広がり料理店などでも使用されるようにもなった。サイズは小さい方が食感が柔らかい。昔から農家の自家消費用として作られ、つくだ煮は夏定番の一品として親しまれている。
【生産地】
大和郡山市、奈良市 他
【旬のカレンダー】
6月下旬〜9月中旬
●おいしい食べ方
生産者の間で親しまれているつくだ煮。
1/3ほどに切って、しょう油、砂糖、みりんを入れ弱火で水分がなくなるまで煮詰めて作る。ほかにも天ぷらや炒め物にもあう万能野菜。